理容師は40代からがモテる! 美容師に伝えたい、理容の世界 − 銀座マツナガ 松永巳喜男さん

2018.09.05

 

2018年に50周年を迎えた「ヘアーサロン銀座マツナガ」。オーナーの松永巳喜男(まつながみきお)さんは78歳の「現役理容師」でもあります。ながきにわたり理容業界を見つめてきた松永さんから、美容師さんへのメッセージをいただきました。ご自身が一番お客さまがついたのは60代の頃で月指名350人、という衝撃の証言も! 「生涯現役」や「海外進出」に関心のある美容師さんに、ぜひ読んでいただきたいインタビューです。

  


 

横浜や神戸の港町から理容の歴史が始まった

 

 

横浜や神戸などの港町にバーバーの文化が持ち込まれ、日本の理容が始まったと言われています。それまでの日本は「髪結い」という言葉に見られるように、髪をカットして髪型をつくる文化はなかったようです。だから、カットということで言えば、美容より理容のほうが先だったわけですね。

 

戦後しばらくして、日本全国に理容師を育成する学校が増えていきました。私が学校に通っていたころは、たしか地元の新潟県だけで5校くらいありましたね。昭和30年代くらいまでは、美容室よりも理容室のほうが圧倒的に多く、女性も理容室で髪を切っていました。

 

やがて、パーマが流行り出したころから、理容室と美容室の数が逆転します。そして、その差はどんどん開いていき、今では理容師を目指す人は、美容師を目指す人の20分の1まで減ってしまいました。

 

だからといって、日本の理容業に元気がないといったら、そんなことはありません。銀座マツナガは、本店から100mも離れていないところに5店舗展開しています。それでも、お客さまは男女ともに大勢訪れており、独立を考えている理容師にも銀座に出すべきだと伝えているほどです。中央区の人口が増えている影響もありますが、理容室を好むお客さまがまだまだ多いということが言えると思います。

 

ちなみに、私は78歳ですが、今も理容師としてお客さまの髪を切っています。一番、人気だったのは60代のころで、毎月300人くらいから、ご指名をいただいていました。少しずつペースを抑えていますが、この仕事はどれだけやっても飽きることがないですね。

 

 

ベトナムに4店舗目を展開。日本の理容、大人気です

 

 

理容師の世界は 40代からが、お客さまにモテる時代です。もちろん、理容の世界もデザインの要素はあるんだけれど、美容ほどの変化は求められません。だから、理容師は歳をとっても続けていきやすいのです。しかも、当社に限って言えば、活躍の場は、銀座はもちろん、ドイツやベトナムにもあるので、海外で活躍するチャンスもあります。

 

日本の理容はこれまで、独自の発展を遂げてきました。「顔剃り」や「マッサージ」などのサービスはほかの国にはないですし、一人のお客さまに何枚も「蒸しタオル」を使うのも日本だけだと思います。カットの技術はもちろん、おもてなしや清潔感も世界一ではないでしょうか。

 

私は、これからASEANの時代がやってくると思っています。当社はホーチミンに3店舗ありますが、人気がありすぎるため2018年10月、ベトナム本店のすぐ近くに4店舗目をオープンする予定です。ベトナム人は日本人と非常によく似ています。髪質もそうですし、手先が器用なところも同じです。日本の理容師が、違和感なく仕事に入れる環境だと思います。

 

ベトナムは日本と違い、理容や美容の資格がありません。日本の美容師さんが理容の技術を学び、ベトナムで活躍することもできます。理容も美容も知っているから間違いなく重宝されるでしょう。

 

ベトナムの人件費は日本の5分の1、家賃は4分の1です。日本と同じ給料でも残るお金が全く違います。親日国なので日本人は優遇されやすいですし、片言の英語があれば生活に不自由しません。だから、理容を通じてASEANで成功するという人生の選択肢を、多くの人に知っていただきたいと思っています。

 

プロフィール
ヘアーサロン銀座マツナガ
オーナー/松永巳喜男 (まつながみきお)

新潟県出身。1968年銀座でヘアーサロン銀座マツナガを創業。系列店含め23店舗を展開。関東エリアが中心だが、ドイツに2店舗、ベトナムに3店舗(2018年10月に4店舗目オープン)展開している。現役理容師としても活躍。

 

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