美容から理容への新しい一歩へ。26歳、リスタートのきっかけは『稼げるよ!』の一言から。

2018.10.05

 

老舗理容室、ヘアーサロン銀座マツナガ八重洲店でアシスタントとして勤務する佐藤 広平さん。

 

もともと美容師として6年のキャリア積んだのち、26歳で理容の道に進み、キャリアをリスタートさせた異色の経歴の持ち主です。なぜ美容から理容の道へ進むことになったのか、佐藤さんのこれまでの経歴と今の心境や今後の展望などを伺いました。

 


 

「稼げるよ!」友人の言葉に後押しされて、理容の世界へ

 

盛岡美容専門学校を卒業後、神奈川県相模原市の地域密着店で勤務をはじめた佐藤さん。ところが、勤務から5年目でスタイリストデビューをした次の年にそのサロンを退職しました。なぜデビューを果たしていたのに退職してしまったのでしょうか。

 

「22歳から24歳まで、美容師という職業に対して漠然とした悩みを抱えていたんです。将来への不安やお店の人間関係など、20代前半に多くの人がぶつかる壁だと思うんですけど、自分もモヤモヤとした時期が長く続いていて」

 

そんな漠然とした悩みを抱えていた美容師時代、ずっと脳裏の片隅にあったのはヘアーサロン銀座マツナガ東京駅店で働く同級生の岩泉翔さんの言葉だった。

 

「岩泉とは美容学生時代の同級生で、上京してからもたまに顔を合わせていました。その時に悩みを吐露したら、『(マツナガで)働けばいいじゃん!』って軽いノリで声をかけてもらいました。それが上京して2年目のとき。その時は真に受けていなかったのですが、頭の片隅に残っていたみたいです。その後数年会っていなかったのですが、また頻繁に会うようになったときにも声をかけてくれたんです。『(マツナガ)稼げるよ!』って(笑)」

 

熱心に声をかけてくれる岩泉さんの言葉を反芻しながら、違う現場を見てみたい、キャリアをリスタートするタイミング、この先長くヘアの世界に携わるには……など、さまざまな考えを巡らせたという。最終的に、理容師を目指すことにした一番の理由を聞くと、

 

「岩泉がマツナガでとにかく楽しそうに働いているし、僕もハサミを持ってフロアで仕事をする姿がかっこいいと思っているので、ヘアの世界から離れる気はなかったんです。理容なら息の長い仕事ができると思って、思い切ってこの世界に飛び込む決心をしました」

 

年齢は関係ない、学ぶ立場である自分を見つめる

 

 

26歳でマツナガの門を叩いた佐藤さん。今はアシスタントをしつつ、10月から理容の通信制の専門学校へ通いはじめる。

 

「法律が変わって、美容師免許を持っている人は1年半で理容師免許が取れるようになりました。免許を取るまで最初は精神的にも金銭的にもキツいかと思って覚悟していましたが、今のところ一番心配だった金銭面も問題なさそうです」

 

こっそり給与を伺ったところ、スタイリスト時代とほとんど変わらないお給料だと言う。また一緒に働く仲間たちも優しい人が多いんだそう。

「もちろん仕事中は厳しいですが、仕事が終わればみんな仲がよくて働きやすい環境です」

 

26歳からのリスタートとなると、もちろん年下の先輩もいる。その辺りは気持ちをどのように整理しているのでしょうか。

 

「年齢のことはあまり気にしていません。気にすると変なプライドが出てしまって、学べることが少なくなってしまう。今の僕は学ぶ立場であるということを意識して仕事をしていますね」

 

美容と理容の大きな違いは? という問いには次のように答えてくれた。

 

「時間の流れ方が全く違いますね。オフィス街にある理容室ということもあって、お客さまはみなさん正確さとスピーディーさを求めています。自分自身はマイペースな部分があるので、変えていかなくては、と思っているところです。元美容師という経歴から、接客基礎は新卒の子たちよりは身についていると思うので、理容師としてのチューニングを合わせていきたいですね」

 

技術面についても、理容ならではの技術が多い。「より正確なカットライン、バリカン使い、パーマ、カラー、日々勉強ですね」と佐藤さんは話す。

 

 

美容師も理容師も髪を切るという仕事。転職へ悩む人へアドバイス

 

 

美容から理容へ転職をした佐藤さんから、同じような悩みを持つ美容師へのアドバイスを伺った。

 

「とにかく『やってみてしまえ』、でしょうか。僕も金銭面などで不安はありましたが、マツナガのようにバックアップをしてくれるお店もあることが分かって、意外となんとかなるものだと実感しています。

理容師が長く続けられる仕事であることは、働いてみて強く感じています。美容師も理容師も、免許は違えど髪を切るという仕事に変わりはありません。

髪を切ることが好きだけど、金銭的な問題や将来への不安を感じている人は、一度理容の世界へ挑戦してみてもいいと思います」

 

マツナガでは美容と理容を繋げたいという思いから、元美容師の採用も積極的に行っていく予定だという。現在佐藤さんは先輩に教わりながら、顔剃りの練習中。ミリ単位の正確さを求められる職人技を身につけるべく、マツナガで理容人生のスタートを切ったばかり。

控えめだけど、一つ一つ丁寧に話す佐藤さんからは、理容の仕事に生きる確かな覚悟が伺えた。

 

プロフィール
ヘアーサロン銀座マツナガ 八重洲店

アシスタント 佐藤 広平(サトウコウヘイ)



山形県出身。盛岡美容学校を卒業後、神奈川県相模原市の美容室に就職。アシスタント、スタイリストを経て、退職。友人の勧めからヘアーサロン銀座マツナガに転職。八重洲店にてアシスタントとして勤務を開始。2018年10月から理容の通信制学校へ入学し、1年半後の資格取得を目指す。

 

 

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